Message from CEO

「創業から10年を振り返って」

  本年はアゴーラ創業10周年を迎えます。この10年はあっと言う間でした。リーマンショック、東日本大震災、インバウンド元年などを経て、宿泊市場が大変化する激動の10年でもありました。

創業時からのビジョン「美しい日本を集めたホテルアライアンス」を掲げ、日本の地方にあるリゾートや旅館を通して、世界の人に日本の真の美しさやおもてなしの心に触れてもらいたいと施設数を増やして参りました。創業当初、地方の施設は世界に目を向ける余裕などない施設がほとんどでした。その中にあって、海外のインバウンド旅行者がいずれ地方での体験を求めてやってくる、と声高に説いても、遠い夢物語に聞こえたことと思います。

「爆買い」がブームになったインバウンド元年から一転、昨年は「モノからコトへ」と体験価値を求めて訪日旅行者が日本の奥へ奥へと出向くようになりました。いずれ地方へもインバウンド旅行者が足を延ばしてくれると考えた根拠は、その昔の日本人の海外旅行スタイルの変遷からでした。買い物且つ主要な海外観光地巡りのブームから時を経て、日本人も新たなデスティネーションや体験を求めて海外旅行するようになったからです。一昨年からの爆買いブームがこんなにも早く終息するとは想像していませんでした。

今の旅行市場はITテクノロジーの発展により、従来型のムーブメントを10倍速で見ているようでもあります。消費者の購買行動はモバイルが中心となり、我々の業界はもはや不動産に付随する業界というより、このテクノロジープラットフォーム上の1プレーヤーなのだと認識するに至りました。

昨年のアゴーラは「パーソナライゼーション」をテーマに掲げました。同じように年末にかけてエアラインやOTAも盛んに「パーソナライゼーション」を発信するようになりました。OTAで宿泊予約し、エアラインに乗って、最終目的地に到着するゲストが、最もリアルなタッチポイントを持つ宿泊施設にて「おもてなし」を感じられないなどあってはならないことです。当社は本年も引き続きこの「パーソナライゼーション」を追求する年としてゆきます。お客様に寄り添い、お客様の期待を越える体験価値を提供することで、何度でも旅に出たい!という思いを引き出せるアゴーラでありたいと願っています。

今年も市場や業界の皆々様に様々な形で貢献し、世界からご評価頂けるようになれることを大きな目標に、日々邁進していきたいと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。

(一部、月刊ホテル旅館2017年新年号<特集>「日本のホテル・旅館のリーダーが語る 経営者100人年頭所感--2017年の展望と経営課題」への寄稿文より)

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